これから引っ越しを考えている方のなかには、初期費用を節約できる賃貸物件を希望している方も多いのではないでしょうか。
フリーレントの賃貸物件は、初期費用を抑えて新しい生活をスタートできる選択肢として注目されています。
そこで今回はフリーレントの仕組みや魅力、初期費用などについてご紹介します。
フリーレントの賃貸物件とは何？
フリーレントとは、管理会社や大家さんが定めた期間の家賃が無料になる仕組みのことです。
無料期間はその契約によって変わり、2か月のケースもあれば1～2週間と短いケースもあります。
月の途中から入居をスタートさせる場合、日割り家賃の分だけを無料にする契約も存在します。
管理側が早く空室を埋める対策としておこなっていることなので、退去時に無料になった金額を請求されることはありません。
家賃自体を値下げして入居者を集めると長期的な収入が減るため、一定期間無料にすることで家賃収入を安定させる狙いもあります。
フリーレントの賃貸物件はなぜ存在する？
そもそもフリーレントと呼ばれる契約形態はなぜ存在するのでしょうか。
そこには管理会社や大家さん側のメリットに加えて、入居者側のメリットも考えられています。
フリーレントは決められた期間の家賃を払わなくて済むため、まず初期費用を安く抑えられます。
通常は初期費用に前家賃2か月分などが上乗せされるため、初期費用の安さをアピールすることによって契約のハードルを下げることが可能です。
また引っ越しの時期によっては、前に住んでいた家の家賃を同じタイミングで支払わなければならず、金銭的な負担はさらに増えます。
フリーレントは入居者側が二重家賃の支払いを回避できるため、契約に進みやすくなるメリットがあります。
フリーレントの賃貸物件はどれくらいの初期費用がかかる？
新しく賃貸物件を契約する場合、事前に前家賃や仲介手数料、敷金・礼金などを支払わなければなりません。
フリーレントの場合は前家賃が浮くため、その分安く抑えることが可能です。
たとえば家賃が月8万円で敷金・礼金がそれぞれ家賃1か月分の賃貸物件であれば、初期費用は30万円～35万円程度かかります。
そこにフリーレントで前家賃1か月分が無料になれば、8万円を差し引いた金額に値引きされることになります。
ただし、家賃のなかに含まれている共益費や管理費は、フリーレントの対象にならない点に注意が必要です。
また、フリーレントは決められた期間の家賃を無料にする代わりとして、最低限の契約期間が定められている場合があります。
契約期間を満たさずに退去する場合は違約金が発生することも多いため、契約内容はしっかりと確認しましょう。
まとめ
なぜフリーレントが存在するのか疑問に感じた方は、管理側と入居者側のメリットを兼ね備えた形態であることを理解しましょう。
契約期間が定められている場合もあるため、近い将来引っ越しを予定している方は注意が必要です。
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