色艶が美しく丈夫!山形市が誇る伝統の山形漆器
山形市は山形県の中部東に位置し、県庁所在地であると同時に県内最大の人口を持つ都市です。
日本酒や果物などの特産品で有名であり、また豊かな水や自然に恵まれた土地として昔からさまざまな伝統工芸品を生み出してきました。
今回はその工芸品の一つである山形漆器についてご紹介します。
山形市に伝わる漆器とは~300年の歴史と伝統~
山形漆器の歴史は古く、300年以上前の江戸時代から続いているといわれています。
刷毛で塗ったときのムラを残さずに光沢を見せる「花塗り」から山形漆器の歴史は始まりました。
その後、紫檀という木の木目に似せて塗る紫檀塗りや権之助塗りといった技法が生み出され、現在へと至っています。
権之助塗りは、木地に手彫りによる紅花模様を施し、素地固め、錆付け、黒中塗り、赤上塗り、朱蒔、摺漆といった多くの工程を経る技法です。
下地塗りから上塗りまですべてを本漆でおこなっており、さらにベンガラの顔料を蒔く「朱蒔法」という独特の方法を用いることで仕上げられます。
「本家長門屋」13代当主である山口権之助氏により、山形漆器の再興を願った先代とともに考案されました。
朱蒔法で仕上げられた権之助塗りの器は、使えば使うほど色艶が増し丈夫で使いやすい民芸品として親しまれています。
山形市伝統の漆器を今に伝える老舗長門屋
大正時代には数十人もの漆工が職人町にいて、漆器づくりも盛んにおこなわれていましたが、現在では老舗「本家長門屋」一軒を残すのみです。
江戸時代からずっと同じ場所で漆器の製造・販売を営んでいる老舗店として、本家長門屋 は今日まで山形漆器の伝統と匠の技を伝承してきました。
本家長門屋の漆器は丈夫で使いやすいため、贈答品や記念品用はもちろんのこと、日常使いとしても多くの方々が愛用しています。
お盆や菓子器、鉢といったものから、箸や椀、日本酒用のおちょこなどの食器類までさまざまな品を購入することが可能なので、きっとお気に入りの一品を見つけられるでしょう。
●所在地:山形市十日町3-6-39
●営業時間:9時~18時
●定休日:日曜日
●アクセス方法:JR・新幹線「山形」駅から徒歩10分
●駐車場:不明
なお、山形市にはほかにも「長門屋」の名をもつ仏壇の有名店が存在していますが、そちらは明治時代にこの本家長門屋から派生した分家です。
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まとめ
山形漆器は300年以上の歴史を持つ、山形が誇る伝統的な工芸品です。
漆器という言葉に身構えず、気軽に扱える日用品として、匠の技を感じてみてはいかがでしょうか。
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