山形市で例年開催されている「みちのくこけしまつり」とは?

江戸時代後期頃から、東北地方の温泉地において土産物として湯治客に売られるようになったろくろ挽きの木製人形玩具が「こけし」になります。


山形市にも、山形系とよばれる伝統こけしがあります。

 

今回は、伝統こけしの概要と、山形市で例年開催されている「みちのくこけしまつり」についてご紹介していきます。


こけし


山形市の「みちのくこけしまつり」について:伝統こけしの概要


伝統こけしが生まれた背景に3つのポイントがあると言われており、それが湯治習俗、赤物(あかもの)、木地師(きじし)の存在です。

 

湯治習俗は特に寒冷地の東北の農民にとって重要で、温泉に入って体の疲れを癒す文化のことでした。

 

そして、赤物とは赤い染料を使った玩具や土産物のことで、小田原や箱根の赤物である木の玩具が、東北の農民たちに望まれるようになっていました。

 

その状況下で、ろくろを使って木製の食器などを作る職人である木地師が湯治客と接することで需要を知り、赤物を模した製品を作り始めたというのが発祥の概要です。

 

そんな伝統こけしは産地によって特徴があり、主な違いは形だけではなく、その顔つきや紋様です。

 

山形県山形市市街地の中心部、旅篭町でつくられてきた山形系こけしは、前髪と左右両側に髪の毛が描かれ、赤い髪飾りがあるのが一般的です。

 

さらに、胴の模様に桜や4枚の花弁の梅、ロクロ線などをあしらっているのも山形系こけしの特徴といえるでしょう。

 

山形市の「みちのくこけしまつり」について:まつりの内容


「みちのくこけしまつり」は全国から各系統の伝統こけしと、コマやだるまなどの木地玩具を一堂に展示・即売する展示会のことです。

 

昭和56年の第1回目から開催され続け、2019年には1130日(土)・121日(日)の両日において、第39回が開催されました。

 

宮城県で開かれる「全日本こけしコンクール」、「全国こけしまつり」とともに日本三大こけしコンクールと呼ばれています。

 

会場ではこけしづくりの実演を見ることができ、誰でも楽しめる絵付け体験コーナーや抽選会なども実施されています。

 

なお、第39回に関しては特別企画として、10cm以下のこけし・えじこ・だるま展示販売とスタンプラリーが行われました。

 

スタンプラリーでは、市内に設置されたスタンプを集めることで、まつり当日にこけしの福引きができる抽選券と交換ができ、子どもたちにも好評です。

 

まとめ


山形市では、伝統こけしの展示会である「みちのくこけしまつり」が毎年開催されています。

 

全国から集まった歴史ある伝統こけしに触れることができ、制作の実演も見ることができますので、ぜひとも足を運んでみてはいかがでしょうか。


私たちエイブルネットワーク山形ときめき通り店では、山形市の賃貸物件を多数ご紹介しております。


お引越しを検討されておりましたら、当社までお気軽にご相談ください!